読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2019-11-06から1日間の記事一覧

村重寧 『もっと知りたい俵屋宗達 生涯と作品』(2008)東京美術

琳派の生みの親、俵屋宗達。橋本治が一番好きだといっていた、俵屋宗達。はじめてちゃんと触れてみるための一冊。 早い時期に「平家納経」の補修事業に参与し、平安の原画を通して王朝美の粋に触れ、また自らも欠損した六図の補作を手掛けたことは、のちの宗…

福岡伸一『芸術と科学のあいだ』(2015)

日本経済新聞に連載された芸術よりのコラムの書籍化。フェルメール愛が突出している。 芸術と科学のあいだに共通して存在するもの、それは今も全く変わっていない。この世界の繊細さとその均衡の妙に驚くこと、そしてそこにうつくしさを感じるセンスである。…