読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2019-11-16から1日間の記事一覧

橋本治『ひらがな日本美術史』(1995)

最初の一行でやられた感じがした。全巻読んでみようと思った。 埴輪はかわいい。それは目が黒目がちで潤んでいるからだ。(p15) 第一巻は日本美術の対象を発見していく時代の記述が印象的。 我々日本人は、鎌倉時代になって初めて、「自分達の身の周りには…

橋本治『ひらがな日本美術史』全章タイトル

橋本治『ひらがな日本美術史』を読もうと思ったのは、浅田彰と橋本治の対談「日本美術史を読み直す」を読んだため。 REALKYOTO – CULTURAL SERACH ENGINE » 対談:橋本 治 × 浅田 彰「日本美術史を読み直す」 浅田彰は『ひらがな日本美術史』を教科書にすべ…

頼住光子『道元 自己・時間・世界はどのように成立するのか』(2005)

井筒俊彦『コスモスとアンチコスモス』で道元への言及があったので、道元についての情報を補強しようと思って読んでみたが、井筒俊彦だけで十分かもしれないと思った。100ページ程度の著作なので、まあ、欲をかいてはいけない。 通常の認識においては、認…