読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2019-11-17から1日間の記事一覧

橋本治『ひらがな日本美術史4』(2002)

江戸の美術。大名から大衆の美術へ移りつつある時代。 第2巻で「日本人は、もうあらかたをしっている。そういう日本人にとって必要なのは、”その先の詳しさ”なのである」と言っていたところの「その先の詳しさ」を本巻では俵屋宗達を介して語ってくれている…

橋本治『ひらがな日本美術史3』(1999)

安土桃山の美術。声を出して笑わせてもらった。水墨画のひとつの見方を強烈に打ち出しているところなど立派だと思う。 私は、水墨画というものを、どこかで「うっとおしいもの」だと思っている。水墨画というものは、そのうっとおしさがいいのである。だから…

橋本治『ひらがな日本美術史2』(1997)

鎌倉・室町の中世の美術。はじめて聞く「日本的」の定義。 日本人は、もうあらかたをしっている。そういう日本人にとって必要なのは、”その先の詳しさ”なのである。日本の文化はそのように発展して来た、私はそのように思う。その「あらかたを知っている」と…