読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2019-11-22から1日間の記事一覧

『自選 大岡信詩集』(2016)

なんの引っかかりもなく読めてしまった。たぶんよい読み方ではなかった。どんな詩人であるのかはっきりわからないところにいる。読み通してからパラパラめくってみたときのほうが言葉のつぶてとして気にかかってくるところがあった。おそらく、紀貫之や菅原…

谷川俊太郎『聴くと聞こえる on Listening 1950-2017』(2018)

沈黙について沈思するきっかけとなる詩の数々。 初めに沈黙があった。言葉はその後で来た。今でもその順序に変りはない。言葉はあとから来るものだ。(中略)しかし、沈黙はひとりである。声はむすびつこうとするものだ。産声、それは最初の言葉だ。呼びかけ…