読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-01-13から1日間の記事一覧

エルネスト・ラクラウ, シャンタル・ムフ『民主主義の革命―ヘゲモニーとポスト・マルクス主義』(1985, 2001, 2012)

グラムシのヘゲモニー(覇権)概念を根幹に据えた政治理論書。言語学・言語哲学を参照して文芸寄りの理論展開をしているところもあり、政治的有効性とは別の面からも、知的に楽しめる一冊。 グラムシについては千葉眞の解説に頼るのが最も明快。 グラムシは…