読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-01-24から1日間の記事一覧

GOMA・絵+谷川俊太郎・詩『Monado モナド』(2019)

交通事故の後遺症で光を過敏に感じるようになった画家GOMAの作品に谷川俊太郎の詩をあわせた一冊。押しとどめることのできないインプットに押し流されてしまわぬように向き合うほかなかったアウトプットの時間。過剰なものに向き合うことを可能にした点描画…

野口米次郎「敬意」(Seen and Unseen 1896『明界と幽界』より)

敬意 私は口を閉ぢる。時間に私を支配する権利がない。私は世界の凡てから離れる。 私は私の魂の前に跪まづく貧しい修行者だ………知識を忘れ言葉を忘れ思想を忘れ生活を忘れる空虚の僧侶だ。 私は私の魂の目の窓を閉ぢる、耳の戸口に塀を築く、世界の香気は私…