読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-02-13から1日間の記事一覧

野口米次郎「小さい歌」(『夏雲』1906 より)

小さい歌 今日幸福な小さい歌が風と共に過ぎゆく。私何処へでもそれを追ふであらう。恰(あたか)も木の葉の小さい声の如く、笑ひながら歌ひながら、幸福な小さい歌は過ぎゆく。 今日幸福な小さい歌はぱつたり止んだ………白い露は星のしたで落ちる。幸福な小さ…

新潮日本古典集成 信多純一校注『近松門左衛門集』

浄瑠璃台本。江戸時代の人が人形芝居として楽しむことを前提にかかれている作品なので、令和の時代に初読で作品全体を味わえると思うほうが無理な話。まずはネット上にまとめられている作品梗概なども参照させていただきながら、あらすじを追うことと、理解…