読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-03-02から1日間の記事一覧

萬葉集巻五 793 大伴旅人

よのなかはむなしきものとしるときし いよよますますかなしかりけり世間虚仮、然れども世間のみ在り。

野口米次郎「歌麿の線画美人」( The Pilgrimage 1909『巡礼』 より )

歌麿の線画美人 それを線の美だといふのは余りに平凡、だが線は古くて、霊化して香気となつて、(この香気こそ生死を翺翔して永久にはいつた霊だ、)夢の手細工、糸遊(かげろふ)のやうに、自由に浮動している………歌麿の美人は流れる微風の美しさであらう。…