読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-04-22から1日間の記事一覧

ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(原書1819, 中央公論社 西尾幹二訳1978)

ショーペンハウアー三十一歳の時に刊行された主著。とりあえず通読完了。厭世哲学といわれることも多いが、実作の印象はだいぶ異なる。外部なき世界を思索の対象としている哲学者ショーペンハウアーの根本は、ペシミズムもオプティミズムも超えて「世界はた…