読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-06-30から1日間の記事一覧

【雑記】たてよみあくび

あきれかえるほどのこだいからうけついできているのは くもなくふかくからだほりおこしてはふくらませている びっくりするほどしんたいゆういのひとつづきのじかん

野口米次郎「梅の老木」(『沈黙の血汐』 1922 より )

梅の老木 薄墨色の空を白く染め抜く梅の老木、私の霊もお前のやうに年老いて居る。お前の祈禱に導かれて(お前は単に人を喜ばせる花でない、)私も高い空に貧しい祈禱を捧げる、言葉のない喜悦の祈禱を。お前は形態の美を犠牲にして香気を得た、花としてお前…