読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-08-05から1日間の記事一覧

野口米次郎「白紙一枚」(『沈黙の血汐』 1922 より )

白紙一枚私の言葉の詩は一種の弁疏(べんそ)たるに過ぎません、私のもつと大きな詩は人生の上に書かれました、否な、人生の上から消されました………今日一行、明日二行といふ工合に。私が人生の上に書いた大きな詩は今では殆ど白紙一枚であります。私の今日で…