読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-08-29から1日間の記事一覧

マルティン・ハイデッガー『乏しき時代の詩人』(1945の講演, 理想社ハイデッガー選集5 手塚富雄・高橋英夫 共訳 1958)の読書感想を書いていたら淀川長治(1909 - 1998)のことを思い出した。

論文集『森の道』(1950)に原題「何のための詩人か」として収録された、ヘルダーリンに導かれるようにして展開されたリルケ論。「ドゥイノの悲歌」と「オルフォイスに寄せるソネット」などの後期作品を中心に取り上げている。 「乏しき時代」とはヘルダーリン…