読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-09-24から1日間の記事一覧

マルティン・ハイデッガー『モイラ ―パルメニデス・八・三四-四一』(原書 1954, 理想社ハイデッガー選集33 宇都宮芳明訳 1988)

モイラは「運命」もしくは「割り当て」で「送り定めながら配分する」はたらきとして提示されている。ギリシア神話では寿命をあやつり決める女神の地位で、時に無常の果実を用いて相手から力を奪うという技も持っているらしい。 運命の最たるものは死で、ハイ…