読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-10-01から1日間の記事一覧

【雑記】いたみ、とめる

※東証システムダウンの日、わたしもダウン気味で喘ぐ いらだちのげんいんはかんせつがいたいこと たえてやりすごすだけにしたいのにおとがめ みのたけをけずるおもいもうまれささくれる

谷川俊太郎『ベージュ』(新潮社 2020)米寿の記念の詩集、生成の色の冷えた輝きにしずかに撃たれる

八十八歳になる日本語詩人がこころのうごきを書き留めた詩篇、31篇。生きることの哀感がこころの底を流れるなかで、凛として折れも萎れもしない姿勢がうかがわれる。楽園というにはほど遠い世界のなかで。「本音」を言い当てられているようなことばの数々…