読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-11-06から1日間の記事一覧

ブルーノ・ムナーリ『ファンタジア』(原書 1977 みすず書房 萱野有美訳 2006)発想の方法を教えてくれる楽しい一冊

ブルーノ・ムナーリはイタリアのプロダクト・デザイナー、グラフィック・デザイナー。代表作は「役に立たない機械」。レオ・レオニとウンベルト・エーコが特に親しいお友達。発想を柔らかくしてくれるとともに、これまでの美術作品がよってたった方法論をい…

【ハイデッガーの『ニーチェ』を風呂場で読む】22. 価値崩壊 生成の過剰に圧倒される価値

ヨーロッパのニヒリズムについて探求が深められていく。意志の向かう先が絞り込めない状況の根底には、生成するこの世界の過剰がある。 三 ヨーロッパのニヒリズム ニーチェの思索における五つの主要名称 《最高の諸価値の無価値化》としてのニヒリズム ニヒ…