読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-02-24から1日間の記事一覧

見田宗介『現代社会はどこに向かうか 高原の見晴らしを切り開くこと』(岩波新書 2018)「世界の有限性を生きる思想」を語る

貨幣による交易がはじまり世界が無限化したときに人々は衝撃をうけ、その空気感のもとではじめて哲学と世界宗教が生まれたというヤスパースの「軸の時代」という考えの延長上で、環境的にも資源的にも限界状況に踏み込んでしまった現代は、また別の「軸の時…