読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-03-05から1日間の記事一覧

『文選 詩篇 (三)』(岩波文庫 2018)風雅と野蛮の贈答詩

第三巻は贈答の詩。詠い手は皇帝と高級官僚とその取巻き。詩句の後ろに政治的駆け引きや利害関係が隠されているものもあって、注釈などと読み合わせると非常に生臭いものであったりもする。アドルノは「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」と…