読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-08-15から1日間の記事一覧

ジャック・ラカン『アンコール』セミネール第ⅩⅩ巻(セミネール 1972-1973, 原書 1975, 講談社選書メチエ 2019)

ラカンの後期セミネールの翻訳。70歳を越えてのみずみずしい教え。尽きることのない攻める姿勢、探究と魂鎮めの張り詰めた空間、緊張感ある分析空間から、世界の淵に足をかけながら激しく演じられている精神の劇的様相をあらわにしてくれている。 本書のい…