読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-08-26から1日間の記事一覧

井上正蔵訳『マルクス詩集』(彌生書房 世界の詩 71 1979)詩人としてのカール・マルクス(1818-1883)

マルクスの詩はおもに大学時代に書かれたもので、情熱的な詩句にあふれている。1836年、18歳のマルクスは四歳年上の姉の友人でもある恋人イェーニーと周囲に秘密のうちに結婚の約束をしている。そのイェーニーに宛てて書かれた詩は、激しくもロマンティーク…