読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-10-11から1日間の記事一覧

谷川俊太郎『どこからか言葉が』(朝日新聞出版 2021, 初出:朝日新聞 2016.09.28~2020.12.02)

八十九歳での新詩集刊行。枯れない、ブレない、色褪せない。未生の心と感性を呼び寄せる憑代としての言葉を紡ぎつづけられる稀有な詩人。地上にいながらどこか別の場所で時空をこき混ぜ合わせながら呼吸をしているような人。仙人か天使か、あるいは胎児とし…