読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-11-29から1日間の記事一覧

那珂太郎編『西脇順三郎詩集』(岩波文庫 1991)

多作の詩人のアンソロジーで、読者側に立つものが困るのは、詩集完本が収められることが少なく、ひとつの刊行物としての或る詩集が持つ全体としての力が分かりにくくなってしまっているということである。 西脇順三郎は生前十四冊の詩集を刊行している。生存…