読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-12-14から1日間の記事一覧

思潮社現代詩文庫 38『中桐雅夫詩集』(1971)「防御としての生の持続と緊張」のなかから生まれたリリカルでメランコリックな詩

自身の詩集の編集を任せるなど関係の深い長田弘が、本詩選集においても詩と詩論の選定と構成さらには作品論も担当している。また、詩人論は「荒地」同人の鮎川信夫が親愛を込めて綴っており、作品も人物も深く愛された詩人であることが伝わってくる。 年長の…