読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-12-25から1日間の記事一覧

草野心平 詩集『幻象』(筑摩書房 1982)

草野心平、七十八歳が詠いあげた詩境。 心の動きの必要条件たる身体の状態は惨憺たるものながら、身体条件に屈するわけにはいかない歴史的背景をも持った詩人の精神性が、あるかなきか、たえず惑わせつつある詩的空間に向けて渾身の言葉を放つ。 本書を構成…