読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-01-23から1日間の記事一覧

アラン・コルバン『草のみずみずしさ 感情と自然の文化史』(原著 2018, 藤原書店 小倉孝誠+綾部麻美訳 2021 )

草づくしの200ページ。西欧、とりわけフランスの田園のもとに育まれた感性を、多くの絵画、小説、詩、書簡や博物誌や批評のなかに探り、アラン・コルバンの地の文章に多くの引用をちりばめた散文詩のような作品。とてもフランス的で日本ではあまり同系統…