読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-03-24から1日間の記事一覧

アラン・バディウ『推移的存在論』(原著 1998, 水声社 近藤和敬+松井久訳 2018) 数学と数学の裂け目からの哲学的思考(文芸要素多め)

本書『推移的存在論』は、バディウの主著『存在と出来事』(1988)と『存在と出来事 第二巻 世界の論理』(2006)を繋ぐ位置において書かれた中継点的著作で、『存在と出来事』のエッセンスと『世界の論理』へと展開していく変換点が記されている。訳注解説含め…