読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-04-03から1日間の記事一覧

プラトン『ソピステス ―〈あるもの〉(有)について―』『ポリティコス(政治家) ―王者の統治について―』(岩波書店 プラトン全集3 1976)

パルメニデスやゼノンに連なるエレア派の論理学を学んだであろう「エレアからの客人」を対話の主人に据えたプラトンの後期対話篇2篇。ソクラテスは対話導入部にほんの少し顔を出すだけで、後期プラトンの思想を代弁する「エレアからの客人」が、「分割法(…