読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-06-16から1日間の記事一覧

ユセフ・イシャグプール『現代芸術の出発 バタイユのマネ論をめぐって』(原著 1989, 法政大学出版局 川俣晃自訳 1993) 付録「スーラ―分光色素(スペクトラール)の純粋性」(1991)

テヘラン出身パリ在住の哲学者による現代絵画論二本。 マネ論「現代芸術の出発」は、バタイユのマネ論を主軸に、油彩技法の革新者であるファン・エイクから、現代絵画をはからずも切り拓いたマネの絵画技法に至る流れを、より俯瞰的に示したエッセイ。マネの…