読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-06-21から1日間の記事一覧

ハンス・ヨーナス『生命の哲学 有機体と自由』(原著 1994, 法政大学出版局 細見和之+吉本陵 訳 2008)

生命が必要としている物質交代の仕組みのうち、殊に動きをもって捕食する必要が出てきた動物の個体の様相を哲学的に分析し、人間にいたっては自己が芽生える個体性と自己以外の外的な世界との隔たりが生命活動の自由を生むと解き明かす。 植物の生命が眠って…