読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-08-14から1日間の記事一覧

<未決のまま>激動の16世紀フランスの中枢領域に生きた人、モンテーニュの伝記小説 堀田善衛『ミシェル城館の人』(集英社) 第一部「争乱の時代」(1991), 第二部「自然 理性 運命」(1992), 第三部「精神の祝祭」(1994)

モンテーニュの「エセー」と伝記小説である『ミシェル城館の人』のどちらを先に読むべきかというと、モンテーニュの「エセー」を先に読んでおいた方が『ミシェル城館の人』も「エセー」自体も楽しめると私は思う。 理由としては、「エセー」では語られていな…