読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2022-10-11から1日間の記事一覧

吉岡実句集『奴草』(書肆山田 2003)

戦後詩を代表する詩人吉岡実が残したほぼすべての句作を集めたもの。詩の作風はシュルレアリスム的なモダニズム詩であり、言語自体の喚起力と虚構をベースにした幻想的世界が展開されるため、時代感覚は薄いほうといっていいと思うが、主に戦時下の若き日に…