読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

数学

高橋昌一郎『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(2014)

三人の代表的講演、論文の訳出をメインに据え、「解題」と「生涯と思想」を添えている。ゲーデルについては専門家にむけた講演であるようで、解説があってもなかなか歯が立たないレベルの内容だったが、それでもやはり本人の原稿に直接触れるためのさまざま…

飲茶『哲学的な何か、あと数学とか』(2009)

フェルマーの最終定理の証明をめぐる数学歴史読み物。1600年頃に始まり1995年に最終的に証明されるまでの数学に取りつかれた人間たちのドラマ。感動的な本だが、数学自体の解説本ではないので注意。 その手の人々(引用者注:未解決問題に無謀にも挑む人々)…

足立恒雄『「無限」の考察 ∞-∞=?』(2009)

数学読み物。対象は高校生くらいから。 「無限」にターゲットを絞って、丹念に解説してくれている。 無限という概念は人類が考え出したものです。有限の対象で成り立つような事柄の中には無限の対象としても成り立つとして差しつかえない場合もありますが、…

Mark C. Chu-Carroll『グッド・マス ギークのための数・論理・計算機科学』(2013, 2016)

書店で手に取ったときに、数式が少なく、守備範囲が広そうで、入門書の次くらいのレベルの数学とコンピュータ関連の本という印象があったため購入。文系出身プログラマやSEにお勧め。 集合論は、その従兄弟である一階述語論理(FOPL)と共に、ほぼすべての現…

竹内薫『数学×思考=ざっくりと いかにして問題をとくか』(2014)

数学系思考がベースのビジネス書。基本的にゴシック文字を記憶にとめて、あとは実践に向かうようにできているのではないかと考える。知識も必要だけど、現場でどれだけ使えるか、その領域で勘が働いているかが重要。実務にあっては、資格よりも経歴が重要。…