読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

菅原道真

滝川幸司『菅原道真 学者政治家の栄光と没落』(2019)

菅原道真の官吏としての生涯を漢詩を絡めて解説した書籍。歴史的情報は十分だが、詩人としての魅力がいまひとつ伝わってこないのが惜しい。 筆者は日本文学研究者であり、道真を漢詩人として考えることが多い。しかし、道真が官僚であった以上、道真伝は、そ…

菅原道真 菅家文草 菅家後集 メモ(表形式)

菅原道真 菅家文草 菅家後集 メモ(表形式) 菅家文草 巻一 2 臘月独興。 p105 学業の勧め 11 翫梅華、各分一字。 p116 春一番の風 39 八月十五夕、待月。席上各分一字。 p134 宴を準備し客を呼んだのに月が出ないで残念 76 海上月夜。 p163 敦賀の津に到着…

菅原道真 菅家文草 菅家後集

菅原道真 日本古典文学大系4 菅家文草 菅家後集川口久雄 校注 図書館物件 新規入手は岩波オンデマンドブックスで可能 菅家文草 菅家後集 - 岩波書店 私はしばらく図書館と古書店をうろつこうと思います。それで、返却期限が迫っているためとりあえず再読用…

大岡信の菅原道真

大岡信 詩人・菅原道真 うつしの美学1989 (岩波現代文庫 2008) www.iwanami.co.jp 菅原道真の漢詩の紹介というよりは、副題の日本文学における「うつしの美学」の考証により価値があるような本です。和歌と漢詩文との比較のなかで和歌が優位にある日本の文…

加藤周一の菅原道真

『日本文学史序説 (上)』(ちくま学芸文庫)1975 筑摩書房 日本文学史序説 (上) / 加藤 周一 著 読書メモ:p135 貫之・道真に代表される九世紀末の知識人文学の成立は、その後の日本文学史を視野に入れるとき、まさに画期的であったといわなければならな…