T.S.エリオット
西脇順三郎が残したエリオットについてのエッセイ15本が収録されている。 イギリス留学もしていた西脇順三郎が同時代のエリオットを語るという、西脇順三郎側からの微妙かつ一方的なライバル的関係性もうかがえて興味深い。詩人としてよりも批評家としての…
エリオットの仕事は大きく三つに分かれる。詩と詩劇と批評がそれだ。詩人でエリオットの訳者でもあり大学の英文学教授でもあった西脇順三郎はエリオットの業績として詩よりも批評を評価していたが、世界観の振り幅の大きさを考えると、詩の世界のほうに個人…
四月に入ってからの引越準備で吉田健一の訳詩集『葡萄酒の色』が出てきたので暫し再読。新しい住まいに移動させる必要があるかないかという視点から所有していた本のうちざっくり1000冊くらいは捨てただろうか。覗きなおしながら捨てていたためちょっと…
【2022/01/01追記】 2022年はエリオット『荒地』The Waste Land, 1922刊行百周年。2022年は事前に用意していた岩崎宗治訳、深瀬基寛訳の『荒地』から読みはじめる。今回の二名分を入れて八名八通りの訳文の併置比較となった。 エリオットの『荒地』はも…
エリオットの「ゲロンチョン」のエピグラフがシェイクスピア『尺には尺を』の第三幕第一場の公爵のセリフからだったので、全体も読んでみた。 Thou hast nor youth nor ageBut as it were an after dinner sleepDreaming of both. [思潮社 エリオット詩集で…
日本語で読めるエリオットの詩と散文を出版年代順に一覧化した資料。 彌生書房のエリオット選集(1~3巻)と思潮社のエリオット詩集をベースに表形式で一覧化。劇詩(キャッツ、カクテル・パーティー、寺院の殺人)はとりあえず除外。詩の翻訳(特に「荒地…
彌生書房のエリオット選集(1~3巻)と思潮社のエリオット詩集をベースにエリオットを読みすすめるための資料。原題、出版年、訳者等のデータを表形式で一覧化。劇詩(キャッツ、カクテル・パーティー、寺院の殺人)はとりあえず除外。訳詩はいろいろ出て…