読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

見田宗介+大澤真幸『二千年紀の社会と思想』

見田宗介+大澤真幸
二千年紀の社会と思想
2012

www.ohtabooks.com

対談+大澤真幸の論考。
弟子筋の大澤さんがたくさんしゃべってます。

大澤さんメモ:

日本に限らず、伝統社会では、安定した秩序があるときには、社会は定常状態にある。大きな変化があるときは、社会が不安定になり、秩序が崩壊するときです。しかし、資本主義だけは、経済成長という結果を残す変化が絶えず生じていないと、不安定になり、破綻するシステムです。(p66)

資本主義を超える社会システムへの構想力が必要(p67)

資本主義の先を構想するのは大切なことでしょうけど、多分想いのままにはならない。何革命かはわからないけれど、革命(のようなもの)が起こってしまったらそれはそれは大変で、おそらく貨幣切り替えで所有している資産価値が暴落し、将来予想とかが無になってしまい、さらにそれ以上に激しくせまってくる何ものかも出来して、濁流のごとく日々ながれながされて、いままでの生活がうそのようなのものとなってしまうのではないでしょうか。それよりも慌てず小さな変化に目を向けて育てていくことのほうが好ましいのではないかと思います。人生の下り坂も見据えていかなければいけない年ごろということもあって、マイルドな変化を期待しています。もしくはそれなりに豊かな定常状態。

 

見田宗介真木悠介
1937 -
大澤真幸
1958 -