読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

宮坂宥勝 『空海 生涯と思想』

宮坂宥勝
空海 生涯と思想
1984, 2003

筑摩書房 空海 生涯と思想 / 宮坂 宥勝 著

著者の空海関連のエッセイ18篇を集めたもの。
空海本一冊目ではなく、興味を持ってからのつまみ食い本、復習本としての利用が吉。

おすすめは
日本仏教史上における空海
 最澄空海密教。天台の選択、真言の包摂。
空海の生涯と思想
 空海の生涯と思想をコンパクトに紹介
空海とその周辺
 詩を多く紹介
空海の教育理想
 庶民に開放された最初の学校「綜藝種智院」にフォーカスした論考。非常に便利、有益。


目次:
1 空海の生涯と思想
日本仏教史上における空海
空海の生涯と思想
空海の教え
空海最澄―その思想と交流の軌跡
現代思想史上の空海
綜合の天才・空海
空海の思想と現代
2 文化人としての空海
空海の軌跡―『弘法大師行状絵詞』にそって
恵果との出遇い
空海とその周辺
空海の教育理想
3 空海の著作を読む
空海の名著
『秘蔵宝鑰』について
永遠への飛翔
空海の言葉をたどって
空海密教用語について
4 空海の聖地
霊場高野山
空海と四国の聖地

空海
774 - 835
宮坂宥勝
1921 - 2011