読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

まど・みちお 『人性処方詩集』

まど・みちお
人性処方詩集

www.heibonsha.co.jp2012

 

詩はものが存在することにかかわる、と誰かが言っていた。
まど・みちおの詩はまさに存在することについての詩だ。

 

ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
(「ぼくが ここに」p18)

 

つけものの おもしは
あれは なに してるんだ
(「つけものの おもし」p44)

 

ひらがなとスペースと改行も存在している。

 

まど・みちお
1909 - 2014

 

過去の投稿:
谷川俊太郎編 まど・みちお詩集

uho360.hatenablog.com