読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

『本についての詩集』長田弘 選 (2002)

長田弘が選ぶ本について書かれた詩の選集。92人、92篇からなる。

www.msz.co.jp2002

 

たとえば飯島耕一の詩、

わたしは母国語で日々傷を負う
わたしは毎夜 もう一つの母国語へと
出発しなければならない
それが私に詩を書かせ わたしをなおも存在させる。
飯島耕一「母国語」p130) 

認識の痛みも詩の味わい。

 

長田弘
1939 - 2015