読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

山田五郎『知識ゼロからの近代絵画入門』(2019)

山田五郎の解説は、なじみやすい語彙が選択されている上に、凝縮度が高い。この本の対象である近代絵画のポイントは「色と形の自由化」。

絵の上手さだけではブレイクできなかったピカソが注目したのが、アフリカ彫刻とゼザンヌと素人画家のルソーでした。共通点は、描こうとしても描けない”天然”の魅力。写真の登場でリアルに描く技術の意義が薄れ、個性が重視される時代になったのです。(p88)

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内容:
ロマン主義
ターナーゴヤジェリコードラクロワ、シャセリオー、フリードリヒ、ルンゲ

写実主義
ミレー、コロー、T・ルソー、クールベ、マネ

象徴主義
ハント、ワッツ、ミレイ、モリス、ロセッティ、モロー、ベックリン、シュトゥック

印象主義
モネ、ルノワールドガシスレーブーダン、バジール、ピサロ、カイユボット、カサット、モリゾ、サージェント、ザンドメーネギ、黒田清輝、ホイッスラー、リーバーマン、ソローリャ

ポスト印象主義
スーラ、シニャック、クロッス、ロジェ、レイゼルベルヘ、セザンヌゴッホ、ゴーガン

フォーヴィスム
マティス、マルケ、ヴラマンク、ルオー

キュビスム
ピカソ、ブラック、メッツァンジェ、ドローネー、グリス

表現主義
ムンク、キルヒナー、ノルデ、ミュラー、マッケ、カンディンスキー、マルク

抽象主義
マレーヴィッチ、モンドリアンカンディンスキー、クレー

ダダイスム
ヘッヒ、グロス、ハウスマン、シュヴィッタースデュシャン

シュルレアリスム
マッソン、ミロ、エルンスト、タンギー、ダリ

 

山田五郎
1958 -