沈黙について沈思するきっかけとなる詩の数々。
初めに沈黙があった。言葉はその後で来た。今でもその順序に変りはない。言葉はあとから来るものだ。
(中略)
しかし、沈黙はひとりである。声はむすびつこうとするものだ。産声、それは最初の言葉だ。呼びかける言葉、最も切実な、愛をもとめる最初の言葉だ。
(<沈黙を語ることのできるものは>より)
言葉は危機を逃れるために出したサインでもある。ひとりでいる危機を打ち破るための武器でもある。
谷川俊太郎
1931 -
沈黙について沈思するきっかけとなる詩の数々。
初めに沈黙があった。言葉はその後で来た。今でもその順序に変りはない。言葉はあとから来るものだ。
(中略)
しかし、沈黙はひとりである。声はむすびつこうとするものだ。産声、それは最初の言葉だ。呼びかける言葉、最も切実な、愛をもとめる最初の言葉だ。
(<沈黙を語ることのできるものは>より)
言葉は危機を逃れるために出したサインでもある。ひとりでいる危機を打ち破るための武器でもある。
谷川俊太郎
1931 -