読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

野口米次郎「女神と男神」(From the Eastern Sea 1903『東海より』より)

女神と男神

女神は河の羊毛をながながと紡(つむ)ぎ給ふ、
聖き紡女の声は銀だ。
ああ、紡夫の黄金の沈黙よ!
男神は時の車を廻はして、
昼の白と夜の黒とを永遠へと紡ぎ給ふ。


(From the Eastern Sea 1903『東海より』より)

野口米次郎
1875 - 1947
 
野口米次郎の詩 再興活動 No.020