読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

黒川康徳『今こそ石田梅岩に学ぶ!  新時代の石門心学』(2019 日本地域社会研究所)

自費出版的な著作。松岡正剛発信で石田梅岩を読んでみようかなと思っていたところに出会った一冊。近所のブックオフで200円。

ぶっちゃけ無茶苦茶外れということではないけれども、二章以降は精神道場の道場主の訓示あるいは方針開示みたいになっていて、時期的にも体質的にもマッチングしなかった。一章を中心に色付けの薄い一般的な情報を参考にさせていただいて、石門心学をまずは覗かせていただく。心身の実践的チューニングということであれば、本書にもひかれている禅(例えば白隠)や中村天風のほうが著者よりも歴史があるぶん安パイ感はある。

 

【取得情報】
1.ことば
 あ:「尽心知性」 心を尽くして人間本性を知る
 い:「形に由るの心」 孑孑は孑孑の住まう環境(水中)で孑孑の動きをして孑孑の心を発出させている。蚊は蚊の住まう環境(空中)で蚊の動きをして蚊の心を発出させている。
 
2.影響関係
 あ:堺屋太一『日本を創った12人』
 い:山本七平『勤勉の哲学』

 

3.師弟関係
 あ:師=了雲禅師
 い:弟子=手島堵庵、中沢道二

 

石田梅岩。禅悟の後、在家の儒家として自らの教えを説いた人物。

 

以上。初梅岩。

 

目次:
第一章 石田梅岩石門心学
第二章 心学敬明舎の目指すもの
第三章 心の解放
第四章 ミトコンドリアは神か

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石田梅岩
1685 - 1744
黒川康徳
1950 -