読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

創世記第三章「あなたは、ちりだから、ちりに帰る」 帰るまえの塵とふつうの塵のある一日

寝転がっている自分の存在が唐突に
フローリングのゆかの上におちている塵と
なんの違いもなく判別できなくなることもあると
同列併置の思念がはまって動かなくなった途端
ひどく動揺して気分まで悪くなった。
私が塵と変わらない。
おなじ家のゆかの上でおなじ。
悪寒がして吐き気も出たので急いで空調を切って
呼吸だけに集中して落ち着くのを待った。
塵を受けいれながらの抵抗
ではなく
無害化を待ちながらの馴化か。
気持ち悪さはなかなかおさまらず
きついミントのペーストでゆっくり歯を磨いた。

塵もホコリも人間側のことば
塵語ホコリ語があるとしたら
塵は人間と変わらないとおもい
塵的に愕然とするだろうか?
ホコリは人と同じかと
ホコリ的に動揺するだろうか?

そんなことよりそうじでもするか。