読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

【読書資料】マルティン・ハイデッガー『ニーチェ』(原書 1961, 平凡社ライブラリー 1997) 1936-1937, 1939, 1940の講義録の全目次

木田元いわく「私は、哲学書を読むのに何から読めばよいかと人に尋ねられると、まずこの細田訳の『ニーチェ』を勧めることにしている」。目利きの誘いに乗ってみるというのもおもしろそうです。

 

マルティン・ハイデッガーニーチェ Ⅰ 美と永劫回帰』(原書 1936-1937, 1961 平凡社ライブラリー 1997)

マルティン・ハイデッガー
1889 - 1976
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
1844 - 1900
細谷貞雄
1920 - 1995
杉田泰一
1937 -
輪田稔
1940 -

www.heibonsha.co.jp

 

[目次]

序言

一 芸術としての力への意志

形而上学的思索者としてのニーチェ
力への意志》という書物
《本堂》のための計画と下描き
力への意志永遠回帰と価値転倒の統一性
《本堂》の構成-逆転としてのニーチェの思惟様式
伝統的形而上学における意志としての存在者の存在
力への意志としての意志
情動・情熱・感情としての意志
ニーチェの意志論の観念論的解釈
意志と力、力の本質
哲学の根本問題と先導問題
芸術についての五つの命題
美学の歴史にみられる六つの根本的事実
美的状態としての陶酔
《芸術の生理学のために》
美についてのカントの教え ショーペンハウアーニーチェによるこの教えの誤解
形式創造力としての陶酔
偉大な様式
芸術についての五つの命題の根拠づけ
真理と芸術の間の刺戟的な離間
プラトニズムと実証主義における真理 ニーチェニヒリズムの根本経験からプラトニズムの逆転を試みたこと
芸術と真理の関係に向けられたプラトン省察の範囲と連関
プラトンの《国家》-芸術の真理からの距離
プラトンパイドロス篇-幸福をもたらす離間における美と真理
ニーチェプラトニズム逆転
感性の新解釈と、芸術と真理の間の刺戟的離間

 

二 同じものの永遠なる回帰

ニーチェ形而上学の根本思想としての永遠回帰の教え
回帰説の成立
回帰説についてのニーチェの最初の伝達
《Incipit tragoedia》
回帰説の第二の伝達
《幻影と謎について》
ツァラトゥストゥラの動物たち
《恢復しつつある者》
回帰説の第三の伝達
手許に保留された覚え書における回帰思想
一八八一年八月の四つの手記
思想の総括的叙述 生としての、力としての、存在者の全体、渾沌としての世界
存在者の《人間化》の懸念
回帰説のためのニーチェの証明
証明手続きにおけるいわゆる自然科学的方法 哲学と科学
回帰説の《証明》の性格
信仰としての回帰思想
回帰思想と自由
《悦ばしき学問》の時期の手記の回顧
ツァラトゥストゥラ期の手記
力への意志》の時期の手記
回帰説の形態
回帰思想の領域 ニヒリズムの克服としての回帰説
瞬間と永遠回帰
形而上学的な根本的境涯の本質 西洋哲学の歴史におけるそれの可能性
ニーチェ形而上学的な根本的境涯

 

訳者あとがき

解説 ハイデッガーニーチェ 木田元

 


マルティン・ハイデッガーニーチェ Ⅱ ヨーロッパのニヒリズム』(原書 1939, 1940, 1961 平凡社ライブラリー 1997)

マルティン・ハイデッガー
1889 - 1976
フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ
1844 - 1900
細谷貞雄
1920 - 1995
加藤登之男
1919 -
船橋
1929 -

www.heibonsha.co.jp

 

[目次]

一 認識としての力への意志

形而上学の完成の思索者としてのニーチェ
ニーチェのいわゆる《主著》
新たな価値定立の原理としての力への意志
真理の本質に関するニーチェの根本思想における認識
《価値評価》としての真理(正しさ)の本質
ニーチェのいわゆる生物学主義
《論理学》としての西欧形而上学
真理と真なるもの
《真の世界と仮象の世界》の対立-価値関係への還元
《生成》としての世界と生
実践的欲求に即する渾沌の図式化としての認識
《渾沌》の概念
図式欲求としての実践的欲求 地平形成と遠近法的展望
了解と打算
理性の創作的本質
ニーチェによる認識の働きの《生物学的》解釈
存在の原理としての矛盾律(アリストテレス)
命令としての矛盾律(ニーチェ)
真理、《真の世界と仮象の世界》の区別
形而上学的に把握された真理の極限的な転化
正義としての真理
力への意志の本質 生成の臨在性への持続化

 

二 同じものの永遠なる回帰と力への意志






 

三 ヨーロッパのニヒリズム

ニーチェの思索における五つの主要名称
《最高の諸価値の無価値化》としてのニヒリズム
ニヒリズム、ニヒル、および無
ニーチェにおける宇宙論と心理学の概念
ニヒリズムの由来 その三形態
カテゴリーとしての至上価値
ニヒリズムと西欧的歴史の人間
新たな価値定立
歴史としてのニヒリズム
価値定立と力への意志
ニーチェの歴史解釈における主体性
形而上学についてのニーチェの《道徳的》解釈
形而上学と擬人化
プロタゴラスの命題
近世における主体の支配
cogito me cogitareとしてのデカルトのcogito
デカルトのcogito sum
デカルトプロタゴラス形而上学的な根本的境涯
デカルトに対するニーチェの態度表明
デカルトニーチェの根本的境涯の内的連関
人間の本質規定と真理の本質
形而上学の終末
存在者への関わり合いと存在への関与 存在論的差異
ア・プリオリとしての存在
ίόέαとして、άγαθόνとして、条件としての存在
存在をίόέαとする存在解釈と価値思想
力への意志としての存在の投企
存在と存在者の区別と人間の自然[本性]
空虚と豊饒としての存在

 

訳者あとがき

 

 

 

以上