読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

富士川英郎『譯詩集 北方の竪琴』(小澤書店 1988)

正字・正かなのドイツ語訳詩集。19世紀後半から20世紀初頭に活動した詩人を中心に31名140余篇を収める。正字・正かなであるが故のエレガントさと清々しさがあってちっとも古い感じはしない。

 

以下は収録詩人で題名をあげた作品には読みながら付箋を付けた。

ヴォルフガンク・フォン・ゲーテ
 至福なる憧憬

フリートリヒ・ヘルダーリーン

ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ

エドゥアルト・メーリケ
 問答

フリートリヒ・ヘッベル

テオドル・シュトルム

リヒャルト・デーメル
 闇の聲

リカルダ・フーフ

ルードルフ・G・ビンディンク

シュテファン・ゲオルゲ
 收穫月の狂ほしい炎は
 私が自由な鳥となつて
 秋の闌けてゆくこの季節にもなほ

ルフレート・モンベル

フーゴー・フォン・ホフマンスタール
 體驗
 旅の歌
 夜の道
 夜あけ

オポルト・アンドリアン

リヒャルト・シャウカル

ライナー・マリア・リルケ
 豹
 子供
 秋の日
 音樂に寄す
 ほとんどあらゆるものが……
 涙の壺
 ヴァリスのスケッチ七篇
 あわただしく走る水よ
 春

ルードルフ・A・シュレーダー

ローベルト・ヴァルザー

ヘルマン・ヘッセ
 苦痛

シュテファン・ツヴァイク
 歌ふ噴水

ハンス・カロッサ

テオドル・ドイプラー
 山毛欅

エルゼ・ラスカー=シューラー
 祈り

オスカー・レルケ

エルンスト・シュタードラー

ゲオルク・ハイム
 オフェリア

ゲオルク・トラークル
 冬に

フランツ・ヴェルフェル

イヴァン・ゴル

ゴットフリート・ベン

エーリヒ・ケストナー

ハンス・E・ホルトゥーゼン

オイフロジューネ (ゲーテ

 

限定1200部。贅沢な訳詩集。

 

富士川英郎
1909 - 2003

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