読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-07-18から1日間の記事一覧

ピエル・パオロ・パゾリーニ『パゾリーニ詩集』(四方田犬彦訳 みすず書房 2011)

訳者である四方田犬彦が畏友中上健次の死で落ち込んでいたときにはじめた仕事。鬱屈と喪失感から逃れるためには、パゾリーニの詩は、よき道連れとなったであろうと思われる。さまざまな闘争のなかで、多くは敗れ、傷つき、孤立し、なんとか回復を期そうと綴…