読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-09-06から1日間の記事一覧

マルティン・ハイデッガー「野の道」(原書1949, 理想社ハイデッガー選集8 高坂正顕・辻村公一 共訳 1960)

「野の道」は日本語訳本文8ページの小品。ハイデッガーの生まれた郊外の町の自然と小さな道についての随想、機械化の時代を生きる人間についての警告をふくんだ言葉である。本文より分量の多い解説と訳注は、内容が濃く、他のハイデッガー作品への導きもあ…