読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2020-09-15から1日間の記事一覧

思潮社現代詩文庫 1016『西脇順三郎詩集』(1979)

人間は永遠には生きられない。人間は死すべき存在である。永遠を生きられない悲哀とともにある諧謔が西脇順三郎の詩作のもとにある精神だ。ただ悲哀よりも諧謔のほうが強い傾向は見受けられ、言語表層の艶めきを駆け抜ける姿が浮かんでくる。東洋のヘルメス…