読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2021-01-01から1日間の記事一覧

エルンスト・カッシーラー『シンボル形式の哲学(四) 第三巻 認識の現象学(下)』(原書 1929, 岩波文庫 木田元訳 1997) 量子論時代の哲学

わめき叫んでいた音声から量子論が語られるようになるまで、数の概念がなかったところから虚の世界、複素数が描き出す世界まで、人間のシンボル形成能力を芯に描ききった20世紀の遺産。世界の見方を教え、変えてくれるという哲学の醍醐味が味わえる著作。 …