読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-04-04から1日間の記事一覧

ジョルジョ・アガンベン『事物のしるし 方法について』(原著 2008, ちくま学芸文庫 2019)

アガンベンの方法序説という趣きの著作。フーコーに倣いながら「パラダイム」「しるし」「考古学(アルケーの学)」に言及し、思考の基盤をかたちづくる骨組みを浮き上がらせようとしている。印象的なのは、記号をはみ出る過剰としてのしるしが、傷のような…