読書三昧(仮免) 禹歩の痛痒アーカイブ

乱読中年、中途と半端を生きる

2023-06-09から1日間の記事一覧

オクタビオ・パスの訳詩集3冊 『オクタビオ・パス詩集』(真辺博章訳 土曜美術出版販売 1997)、『続オクタビオ・パス詩集』(真辺博章訳 土曜美術出版販売 1998)、『大いなる文法学者の猿』(原著 1972, 清水憲男訳 新潮社 1990)

オクタビオ・パスは、メキシコの詩人。シュルレアリスム的傾向を持ちながら、作品は詩に関する詩といったものが多く、批評的あるいは哲学的な雰囲気が濃い。外交官としてヨーロッパ各国、日本、インドなどで活動し、各地で得た文化的知見を見事に咀嚼し、メ…